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21日。シゲオ入院

朝6時。気温8度。くもりのち晴れ。最高気温9度。Fさんと二人で一度目の採卵を済ませて自分の仕事に取り掛かる。

15時すぎ農園の作業を終えて配達へ。木曜日は小野から佐山、阿知須、東岐波と順々に届け、一旦、直売所へ夕方発送するタマゴを降ろして市内中心部へ。

いつもL字を描くように走っていたが、夕方のラッシュでヒヤリすることが何度があった。配達時間が遅くなりがちなのでお客さまにご迷惑おかけすることも多く。

先週から数字の「9」を描くように中心部へ向うとスムーズに。配達の順路を変更した。

月曜日、Iさんのノートに、いつものように日曜日の様子を書いたのち「21日。シゲオ入院」と書き加えてあった。

彼女は4人兄弟の3番目。兄二人。弟一人。お母さんの5人家族。シゲオというのは、すぐ上の兄である。

重い持病があり、週のうち数日、通院し長時間を病院で過ごすため就労経験はない。持病の影響で風邪などをこじらせると入院することも珍しくない。

「シゲオくんの様子はどうですか?心配ですね」とコメントしノートを返却したところ、翌日、お母さんから、今回の入院はいつもと違う様子で、整形の手術を受けなければいけない旨の書き込みあり、

心配になったので家庭に電話をして様子を詳しく聞かせてもらった。大学付属病院で様々な検査をしながら手術のタイミングを計っているようで「長丁場」になりそうな感じを受けた。

末っ子の弟とは面識はないが、長男にも聴覚障害がある。兄と妹が音のない世界におり、間にいるのがシゲオなのである。

通常外の事案が発生した時や、家庭に伝えたいことを電話する時、必ずシゲオが対応してくれる。

長男は養護学校高等部を卒業後、自宅近所の老舗「琴」製作所に勤務している。自転車で通勤する姿を時々見かけるが、長男の職場との間でもシゲオはパイプ役を多少なり努めていたのではと想像する。

Iさんは自宅付近のスーパー、コンビニで買い物をすることあるようだが、農園にバス通勤する以外に一人で出掛けることはないとお母さんから聞いている。

ただ、「一人で出掛ける」というが実際にはシゲオが一緒のことが多いよう。彼女にとっては兄以上の「大きな存在」だと思う。

シゲオは小柄で大柄の妹の肩くらいの背丈。

二人で歩く時は妹の傍でポケットに手を突っ込みタバコを吹かす姿が愛嬌があるが、愛想なし。

シゲオの手術が無事終わることと、早期回復を祈った。シゲオがんばれ。

あだちまさし。