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日本という国が次第に活力を失って、没落してゆくのだろうという感慨を持たざるをえない>AI研究の倫理指針「AI自身も守って」<

安宅 問題が3つあると思っています。1つ目は,間違っ

た方向のハイプ(誇大宣伝)が起きていて,AIの実態を理

解せぬままに恐怖と過信が渦巻いていること。その背景に

は,ロボットアニメやSF好きな日本人特有の思い込みが

あるのかもしれません。

 2つ目は,AIとデータのかけ算がもたらす本質的な変化

への無理解です。情報の判別や仕分け,分析や予測,そし

て手作業の自動化も含めて,情報処理的な業務は今後あら

ゆるものが,人間の数万倍のスピードで自動化されていく

のはほぼ確実です。そのものすごいパワーを,本当に理解

している人がどれくらいいるのか。

 そして,そういう思い込みと無理解も影響しているの

か,日本はAI関連技術をこれだけたくさん持ちながら,

現実を見据えて開発スピードを上げている欧米先進国に後

れをとっているという感覚が強いことが3つ目の問題です。

矢野 私もいろんなところでAIの話をすると,おっしゃ

るような思い込みは極めて強く感じます。最も問題なの

は,日本に限った話ではないのですが,人間とAIが戦っ

ているという見方です。これが最大の間違いだと。

安宅 ですね。AIは人間のためにあるのに。

矢野 戦っている相手は,実は機械じゃなくて人間です。

自分とその周りの経験だけから学ぶという従来のアプロー

チと,手に入る限りのあらゆるデータから,コンピュー

ティングパワーを利用してシステマティックに学ぶという

新しいアプローチとの戦いなんです。普通に考えてみれ

ば,人間と車の走る速さを比べたり,インターネット検索

エンジンと自分の知識量を競ったりすることはないです

から。

安宅 勝てるわけがないと思っていますね。

矢野 検索エンジンなんて,まさにAIの塊です。それと

同じで,ある部分で機械の方が勝れているのは当然です。

だけど,われわれ人間にしかできないこともある。そうい

う正しいフレームワークでAIを見る人を増やさなければ

いけないと感じています。

安宅 まったく同感です。なので,僕たちも啓発活動をし

ている。一方で,ロボット技術との関わりで考えると,本

当に人間と敵対する存在をつくり出せるかもしれないとい

う危うさもあるわけですが,それについてはどうお考えで

すか。

矢野 倫理観というものが,より重要になりますね。ただ,

よく考えれば,道具というものは何でも,活用も悪用もで

きるわけで,絶対に悪用できない技術をつくるというのは

不可能な命題です。AIも,道具として考えれば特別なも

のではないと思いますが,やはり,ある種の規制はかけな

ければいけないでしょう。

安宅 遺伝子組み換え技術などのように,技術を御する取

り組みが求められますね。ボストンを拠点とするFuture

of Life Instituteという研究支援団体は,人類の未来に貢献

するAI研究の支援やAIのリスク調査を行っています。哲

学者のニック・ボストロムが所長を務めるオックスフォー

ド大学のFuture of Humanity Instituteでは,AI技術が人類

に与える影響と規制について研究していますし,MIT(マ

サチューセッツ工科大学),バークレーでも同様の研究機

関が立ち上げられていると聞いています。こうした活動を

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー

http://www.hitachihyoron.com/jp/pdf/2016/04/2016_04_00_talk.pdf

友達・のりさんの日記

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■AI研究の倫理指針「AI自身も守って」 人工知能学会2017年03月02日19:54全体に公開 みんなの日記 8 view.

■AI研究の倫理指針「AI自身も守って」 人工知能学会

(朝日新聞デジタル - 03月02日 15:14)