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視点も方向性もアンバランス

サクラクエスト』第7話。

しおりの悩みは、知り合いの家だったというオチ。燃やすことを渋る理由としては「はぁ、なるほど」と納得できなくはないんだけど、むしろ「急にそんなこと言われても」という気持ちのほうが先に立つ。もっと前から、折に触れて話していたのなら、「ああ、この家が……」と思えるのに。

で、結局、由乃にばれてしおりにつっかかるわけだが、このシーンも唐突感がぬぐえない。

確かに「せっぱつまっていた状況で、私情を優先するのか?」、「探し回っていた自分の苦労は?」と苛立つ気持ちは分かる。

分かるが、それをきっちり描写されてない状況で、そんなこと言われてもさぁ。「言うほど追い詰められていたか?」って感じなのよねぇ。

例えば『SHIROBAKO』では、作画の上がりが遅くて、宮森がテンパっていく過程がきっちり描かれていて、そのギリギリ感が見ているこっちにも伝わってきた。

でも由乃の場合、そういうのがあんまり感じられなかったのよね。しかも、しおりには、これまでさんざん協力してもらってたわけじゃん。それこそ、初日からずっと。王様になったのは成り行きとはいえ、仕事として受けてる以上、いつまでもお客様気分ではいられないわけで、一緒に仕事している仲間に対して、いかにも気配りが足りてないんだよなぁ。

リアリティという意味では、これでもいいんだけどさ。確かに、出会ってまだ一ヶ月かそこらなんだろうし。でもこれアニメだから。王様なんてありえないから。女の子だけの仕事場とか考えられないから。そういうところをファンタジーで逃げておいて、ギスギス要素だけリアリティを言い訳にされても困るのよね。

視聴する上での視点が定まらなくなるから。

んで、もうひとりの主役の真希のほうはといえば、なんだかよく分からないうちに解決したなぁという感じ。故郷の光景を眺めながら、過去の自分を思い出し、やる気を取り戻すという流れそのものは悪くなかったと思うんだけどね。

なーんか、その過程がおざなりというか。せめて父親には何か一言あってもよくね? あと、そんな簡単に「素人」が撮影に割り込めるの? せめて女優さんに「この人は私の先輩で、とってもお芝居が上手なんです!」って言わせるくらいしない?

その流れでいうと、凛々子は、どうしてエキストラなんてやってんだ? 前、そんな話しあったっけ? 人前に出るのが苦手っぽかったのに。自分からやる気になったのなら、むしろそこを描かないとだめよね。

ほんといろいろ足りないんだよなぁ。肝心なところが抜けてる。そのくせ、監督みたいな嫌味キャラの描写だけはしっかりねじ込んでくるから、見ていてストレスが半端ない。

普通に「撮影トラブルがおきて、みんなで対処」な話しじゃダメだったのか?